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流転の海 ー小説 鳥羽藩三代記

¥2,345 税込

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 幕末の鳥羽藩(現在の三重県鳥羽市・志摩市など)を三つの事件を取り上げ、史実にもとづき歴史舞台に新たな光を当てた労作。
 「波切騒動異聞」は週刊誌などで海賊村の難破船積み荷横領事件として面白おかしく取り上げられるが、代官所(幕府の出先)と鳥羽藩が結託した抜け荷の罪を、村が被せられ、はめられた可能性を史実を積み重ねて追及した。
 「鳥羽領経緯記」鳥羽藩の飛び地である射和村の豪商・竹川竹斎(幕末の知識人で射和文庫に名が残る)が著名な経世学者・佐藤信淵に取りまとめさせ藩政立て直しを提起した意見書の背景を浮き彫りにした。
 「鳥羽商船學事始め」は微禄の鳥羽藩士だった近藤真琴が、鳥羽商船學(国立鳥羽高等商船学校)の設立に奔走した姿を描いた労作。
(四六判、296ページ)

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